散財癖

購入したカメラ関係の話を書くブログです。すでに散財しすぎてるので、それらを使った話になると思います。

M型デジタルLeicaとどう付き合うか

 M型Leicaってカメラはレンジファインダー機なので、中央1点でピント合わせをすることになるんです。ちょっと前の一眼レフみたいにAFポイントがそこだけって話じゃなくて、そこでしかピント合わせができません。なので、構図が不自由で、真ん中以外にピントを合わせようとすると、いわゆるコサイン誤差の問題に悩まされることになります。35mmが標準なんて言われるのはそれが故です。

 自分が使っているレンズは

 ・Summicron 35mm f2 ASPH

 ・Summilux 35mm f1.4 (2nd)

 ・Summilux 50mm1 f1.4 ASPH

 の3本でしたが、一番のお気に入りは50/1.4でした。Leica社もポートレート向きと宣言しているこのレンズの開放でポートレートを撮る場合、真ん中でしかピントが合わせられないM型Leicaでは正直厳しいものがありました。

 60年を超える歴史を誇るM型Leicaとはいえ今はCMOSセンサーデジタルカメラなのでLVで使うこともできるのですが、背面モニターで見るとぶれやすく、外付けEVFファインダーであるビゾフレックスを使うことになりますが、そのEVFの質がかなり悪いくピーキングでもピントもわかりにくいのです。絞って撮ればどうにかという所はありますが、そうするとこのレンズの個性が失われます。絞った描写なら私には標準域だともっと優れているうえにAFが使えるハッセルがあります。海外では、SLシリーズでつかうことが増えているといわれていましたが、納得の状況です。

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(Leica M10-P Summilux 50/1.4 ASPH絞って無限遠で撮ることもありました)

 ということで、あの値段を出して買ったLeica M10-Pは使わなくなってきたのです。しかし、さすがにもったいないと思い、そこで球面ズミルックスをf5.6まで絞って撮ってみることにしました。こうなるとコサイン誤差も気にならないレベルに被写界深度はあるはず。

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 やってみたところ、目測に近い状況なのですが、どうにでもなるなと思い、こちらの路線も使うことにしました。

 あと正直現行のレンズたちって、個性の強いSummilux 50mm f1.4 ASPHのようなレンズはいいですが、現行のSummicron 35mm f2 ASPHはそれほど個性の強いレンズではなく、逆にこれを使うのであれば他のカメラでAFの使えるレンズを使った方がいいよと思うこともありました。高性能路線はLeicaにこだわるなら、AFがきちんと使えるSLシリーズを買ってSLのレンズの方がいいでしょう。Leicaのレンズの売りは開放の個性です。そもそも自分には高性能路線は中判デジタルのハッセルがあります。

 ということで、Summicron 35mm f2 ASPHにはご退場いただき、Summaron 28mm f5.6に変更しました。こちらならば、ピントをあまり気にせず使え、昔のレンズの復刻故の描写の独特さもあり、そして薄くて軽いという長所もあり、今後も使っていこうと思うようになりました。

 使ってみたは明日以降で…